よんな〜旅ブログ

旅と石垣島の記録。

新卒1年めなのに、転職して宿で働きたくなった理由

まずは何から書こうかなと思ったけど、やっぱり今回自分が決断したことについて書こう。それをちゃんと書いてから宿について、観光地について、楽しく書いていけたらいいな。

「なんで宿のヒトになりたいのか」

  • 純粋に楽しそうだと思った

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これは本当に単純な自分の欲求でしかない。

この1年間、仕事とプライベートあわせてで50施設くらい泊まってきた。これは23才の新卒として多い方の部類に入ると思う。でもそれ以上に自慢したいのは「いい宿」に泊まってきたこと。いい宿の定義は人によって違うし難しいけど、基準としては1年間に1回なんかのご褒美とかプレンゼントで行くような宿。15時ぴったりにチャックインして、11時ギリギリまで滞在したくなるような宿。そんな宿を1年間でこれだけ体験してる23才はいないと断言できる。しかも日本の宿。今後その宿泊体験記も書いて行こうと思っているけど、こんな体験をできたことが今回の決断に繋がってくる。

 

宿に泊まると私は必ず写真を撮る。そしてInstagramにあげる。行ったという記録を残したいというのもあるけど、純粋に写真撮りたくなる風景がいたるところにある。宿の写真はHPでもSNSでも宿泊予約サイトでもたくさんある。でも本当にその写真の場所があるのか、同じように見えるのか、いつも気になってしまう。だからその写真の風景を見つけに宿にいく。実際に行ってて写真をとって体験をして、ふと落ち着いて写真を見返してた時に思うこと、それが「この場所で、この風景を見て、働いてみたいな」ということ。

 

なんかこうやって書くと働きたいという理由がよくわからないけど、でも写真を撮って体験することで、その宿の良さをたくさん知ってきた。

 仕事柄、幸運にも宿で働いてる方とお話しする機会がたくさんあって、宿で働いてて楽しいことや、大変なこと、辞めたいと思うことがあること、働いててよかったと思えることがあること、たくさん聞くことができた。宿の大きさ、運営元、種類、働いてる人、エリア、さまざまな形態の宿があるから、それぞれ考え方とか想いが異なってくる。それが面白い。今まで自分にはなかった視点だったり、経験だったり、新しいことずくめだった。お話聞く時はいつもワクワクしていて、充実していた。

 

でもやっぱり話を聞いていても実際に働いてみないとその体験ができない。もしかしたら自分に合わないかもしれない、嫌いになるかもしれない。でもやってみないことにはわからない、だからやってみたい。その気持ちが強くなりすぎた。

 

でも今じゃなくてもいいじゃん。それは次の理由で書こう。

 

  • 好きなことを仕事にしたかった

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これは誰だって思うこと。小さい頃にお花屋さんになりたい、ケーキ屋さんになりたい、お姫様になりたい。昔から就職する手前まで誰もが一度は思うこと。でも実際に好きなことを仕事にできている人って、どんだけいるんだろう。少なくとも私の周りに好きを仕事にして楽しんで仕事をしている人は一握りしかいない。もちろん入社前には自分の会社を検索してこんなことをするのかな、楽しみだなと思うことはある。けど、実際に入社して見て「なんか思ってたのと違う、、?」と思うことはある。

 

私は学生時代からいた会社に入社して、好きな人に囲まれて、好きなサービスに携われて、好きなことができて。ずっと好きのまま仕事ができると思ってた。でもやっぱり社員として入社すると、責任を持つ範囲が変わってくることもあって、ギャップに少し悩まされた。時には上司にあたって、意見して、泣いて。本当に迷惑な新卒だなと振り返ると思うけど、それだけ何かが違った。具体的にはよくわかってたかったけど、なんかうまくいかないと感じた。半年経って宿にたくさんプライベートで行き始めてから落ち着いていったけど、それまですごい辛かった。

 

それと同時に仕事をする相手が宿のヒトになって、宿で過ごす時間が長くなっていった秋頃に思ったことは「このまま会社に残ることよりも、宿のヒトになる方が楽しい」と。もちろん会社のメンバーは好きだし、サービスも好きだけど、こころがついていかなくなった時に支えてくれたのはある宿での出会いだった。

 

学生時代にいったある旅館。社会人になってその宿を担当することになった。初めて1人でいった時に「あの時きてくれた学生さんだった子だよね?」そう言われた。毎日何人も宿泊しているのに、学生の時も3人で泊まりに来てたのに、覚えてくれてた。この時の感動は今でも覚えてるし、衝撃的だった。宿のヒトと少しだけ話す時間があって、以前宿泊した時のことを話すと嬉しそうに聞いてくれて、そのあとたくさん議論させてもらった。それが夏前の話。

そしてこころがついていかなくなった秋頃。もう一度いく機会があった。いつものように迎え入れてくれてお話して、その日は朝食付きで予約していたからそのまま部屋に帰ってお湯沸かしてお味噌汁にでもしようかなーって考えた。そしたら、せっかく来たんだしできあいのものでよければ食べて行きなさい、ということで夕食をいただいた。しかもできあいではなく、通常のコースメニューをそのままでしていただいた。席も足りなかったけど急遽用意してもらって、一人だったけどスタッフさんがよく通るところだったのでみなさん笑顔で話しかけて来てくれた。

 


その時に気づいたのは、さっきまでモヤモヤしてたものがどっかいって、あたたかい気持ちに包まれていたこと。あたたかい気持ちに包まれるとかよくいってる人がいるけど、嘘だろってどこかバカにしてた部分もあった。でも実際に自分がそんな思いになったら、本当にあるんだって知った。ここのスッタフさんはこころから歓迎してくれて、おもてなしをしてくれてるから、私は今すごいいい気分なんだと。もちろん他の宿にいってもおもてなししてくださって、歓迎してくれる。でもここの旅館は優しく私の中に入って来て、心地よくさせてくれて、惚れてしまった。

 

 一度好きになるとかなり一途に思いつづけるタイプなこともあって、旅館が大好きになった。そしてここから離れたくないと思うようになった。そして早く自分も同じように働きたいと思った。あれからまたもう一度行っているが、やっぱりずっと大好きな旅館である。この旅館の宿泊体験記もいずれ書こう。

 

そんなんことがあって辛かった時に寄り添ってくれたのが宿であって、好きになってしまった。そんな好きになったのに働かないなんて、もはやありえなかった。好きを仕事にするってこのことなのかなって強く確信したから、宿で働く。

 

 

「なんで石垣島なのか」

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全国、数多くの宿がある。私は住んでるのが首都圏、よく仕事やプライベートで行っていたのは北関東・甲信越で北陸なので、石垣島どころか沖縄はゆかりがない。

ただ初めて家族で遠出の旅行をしたのが沖縄の久米島だった。小学生のとき2年に一度は訪れてたので、その記憶は鮮明に覚えてる。青い海の中にポツンとある無人島、はての浜。小学生ながらも海の綺麗さに感動して、魚と一緒に泳いだりマリンアクティビティを楽しんだり、とにかくいい思い出しかない。その思い出があるからか、大学生になって自分のお金で旅行できるようになると、沖縄の離島に毎年行くようになってた。その時幼心にも思ってたのは、いつかここに住むんじゃないかな。と。

 

石垣島宮古島久米島小浜島竹富島、本島。王道の観光地ばかりに行っていたが、それぞれお金がない中でも沖縄を楽しんでいた。その中で1番滞在時間が短かったのが石垣島だった。小浜島にいくフェリー待ちしかいなかった。実質石垣島にいくと決めるまで、1番どういう島だかわからなかったのが石垣島だった。

じゃなんで石垣島なんだ・・・

 

そればずばり、「好きな宿がそこにあったから」。3年前この会社に入って知った宿で、ずっと行ってみたいと夢みてたところ。そこが石垣島にあったから。

どこの宿で働こうかなってみたときにもちろん先ほどの旅館も候補には上がったが、いろんなところが候補にあがりすぎちゃったので、じゃあとりあえず南から攻めてみよう!という考えに至った。そこで好きな宿がある石垣島に行こう、そんな感じて決めた。

 

好きだけどゆかりもない土地でやってみることで、今まで知らなかった自分を知れそうな気がするし。自分の人生でふるさとみたいな場所が全国にあることが面白そうだったし。石垣島はほとんど知らない土地だったけど、好きな宿があるところなら絶対に好きになるはずだから、これからすごい楽しみ。もちろんあの旅館には、東京に帰ったときにプライベートで行き続ける。

 

 

さいごに。 

そんなこんなで、一度決めたら行動という性格なもので、早く動き出したら素敵なご縁に巡り会えた。タイミング良くお会いできたから決まったけど、タイミングも運も縁のひとつ。この出会いに感謝して、これからくる本格移住に向けて用意し始めないと。Instagramも徐々に宿写真増えてきたし、まだまだこれからこれから。

https://www.instagram.com/p/BtA8aZinTFc/

by @nu._______.un  from Instagram